こんにちは。建築屋kateiの朝倉です。
先日、約半年間にて行われた新建新聞社主催の「飯塚豊の工務店設計塾」5期の卒業式があり、東京まで行ってきました。
場所は自由学園明日館の一室。フランクロイドライトによって設計された重要文化財です。
設計塾には4期、5期と連続で参加させていただきました。
2回目である5期では全講評回を通して『敢闘賞』を受賞させて頂きました。
4期の時は爪痕を残せなかったですが、5期目は成長できた証かなぁと思います。
毎月の実物件例の発表課題で、飯塚豊さんや丸山弾さんの講評添削はもちろんの事、全国の向上意識の高い工務店の方々との切磋琢磨、情報交換や交流は私個人にとっても、弊社にとってもとても有意義な時間になりました。
先生方、新建新聞社の皆様ありがとうございました。
飯塚さんと丸山さんとパシャリ。笑
卒業式は1日目、翌日には設計塾メンバーで都内の名建築の視察に行きました。
場所は港区南青山の「カニングハム邸」、アントニン・レーモンド氏設計の築年数約70年の木造住宅です。
現在も音楽コンサート等に使われている建物になります。
外観は大屋根形状の板張り仕上げで、もともとは木の素材の色目だったそうですが、途中オーナー様の意向で故郷をイメージされ水色に変わったそうです。
構造材に利用されている登り丸太が特徴的で、外から中へ連続して見えています。
南面から見える窓際は、木製窓が連続して見えるように設計され、軒高の高さはありましたが、バランスよく配置されておりました。
内部のリビング空間は合板化粧の天井と登り丸太、それを支える丸太の半柱の方杖が特徴的で、素材に味があり、まさに良い年期が入った内装デザインでした。
気持ちのいい抜けがある、北東に配置されたL型キッチン。
壁付けキッチンの壁は、外の交差点に向けて開かれており、その上で高低差もあるため視線は気にならず、抑えられた天井高と連続する窓によって、なんとも言えない丁度いい空間に感じました。
レーモンド氏の設計は建物だけで無く、家具にも目を向けられています。
こちらはこのオーナー様のために設計された、テーブルを囲う椅子。
洗練されたデザインで、実際に座ってみると背もたれの高さが少し高めに設定されておりちょうど良く、心地よさを覚えました。
さらにはオリジナルの照明器具も設計されています。
支柱をアイアンでつくってあるため強度もあり、長い年月が経過しておりますが、それがまたいい味になっておりました。
カニングハム邸視察後は、徒歩で近くの「岡本太郎記念館」へ。
独創的な世界観は、一部建築でも似たところがあるのかもしれません。
私の妻と子供がファンなので、お土産をしっかりと購入。笑
その後は、徒歩で近くの「根津美術館」へ。
こちらの建物は隈研吾さん設計。
全然建物のスケールは違いますが、統一され洗練されたデザインは共感できるものがありました。
結構歩き回ったので、足がパンパンです。笑
今回の東京出張、とても貴重な体験ができよかったと思います。
今後の設計の手がかりに活かせて行けたらいいなぁと思います。
充実した東京出張になりました。
最後までご覧いただきありがとうございました。