測定で確かめる

こんにちは。建築屋kateiの朝倉です。

以前に竣工したオーナー様宅の真夏(8月)のエアコンの稼働状況を実測確認しました。

実測した吹き抜けエアコンの容量は三菱の2.8kwです。
こちらの写真はエアコンからの吹き出し風量・温度・相対湿度を測っている様子。

温度が低くて、湿度が90%後半で、えー!!って思うかもしれませんが、これが普通です。
おそらく普段皆さんが目にしている、一般的に湿度計などで表示されている〇〇%は相対湿度のこと。相対湿度が高いからといってジメジメ空気とはなりません。

この吹き出し空気の正確な水蒸気量が知りたい場合は、絶対湿度(空気中に含まれる水蒸気量)に置き換えます。そうすると、絶対湿度は9.5g/kgになります。

次に吹き出し風量が3.6m/sと表示されております。
これを吹き出し口寸法を鑑み計算すると、測定時は約720立米/hの風量があるということになります。

レンジフードの【強】運転が約600立米/hくらいなので、エアコンってすごい風っていうのが想像がつくと思います。

こちらはエアコンの吸い込み部分の温度・相対湿度。
こちらも絶対湿度(空気中に含まれる水蒸気量)に置き変えると、10.8g/kgとなります。

先ほどの吹き出し側の空気が9.5g/kgでしたので、この差の1.3g/kgはエアコンが除湿してくれているという事になります。

絶対湿度では分かりにくいので、これをリットルに換算すると1時間あたり約1.1Lの水分をエアコンが除湿してくれているということがわかります。

エアコンって優秀ですよね〜。

最後の写真はリビング部分の温度・湿度。
吹き抜けエアコンの吸い込み空気とほぼ変わらないので、一定になっている事がわかりますね。

こちらのエアコン性能で720立米/hの風量だと、計算をすると約3400Wの熱量が運べるわけですが、これを建物性能、大きさ、人の数、家電などを計算して家全体の負荷計算をした数値と見比べるわけです。

内容はややこしくなりますので、割愛させて頂きますがこちらの家全体の真夏の合計負荷(全熱)が約3200Wとなります。

ほぼほぼ吊り合っているので、こちらのエアコン容量で成立している(間に合っている)という事になりますね〜。

夏の冷房に関してはエアコンが小さすぎてもダメですし、大きすぎてもダメという事になります。

少しマニアックな内容だったかと思いますが、最後までご覧頂きありがとうございました〜。

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