こんにちは。建築屋kateiの朝倉です。
先月から参加させて頂いている、信越BIB小林社長のセミナー。
全5回の講演のうち、3回まで終了しました。
セミナーには工務店の方々、設計士や大工さん、サッシメーカーの方々など大勢集まっております。
会場は信州大学のキャンパス内で行われております。
初めは、遠方の私がお邪魔かなと思っておりましたが、知識の向上目的と純粋な興味があり参加させて頂くことに。
小林社長のお話は、評判通り刺激的でした。
オフレコ発言が多すぎて笑いありです。
ただ、熱く熱く本当に良い住まいの為に語っている姿は、実務者には大変響くものがあります。
前線で戦ってこられ、身をもって体験してきた事を忖度無しに語って頂ける現場の方だから、多くの実務者が耳を傾けます。
セミナーの内容は、大まかに言えば【断熱・気密・空調・換気】の施工や考え方についてです。
・性能数値に踊らされていないか?
・本当に良い施工は何なのか?
・設計者はどこまで理解しているのか?
・施工者は理解しているのか?
小林社長は、断熱、気密などの施工不良は犯罪とまで言い切ります。
それだけそれが、オーナー様の心身に与える影響は大きいものであるということ。事実、オーナー様が住まいを建ててから多くの不満に上がるのは、世間的に今もなお【寒い・暑い】です。
住まいをデザイン重視で考える方は多いかと思います。
ただデザインのみを優先してしまって、住み心地は大丈夫だろうか?
同じ設計の仕様や、性能数値は同じでも施工精度が違えば、欠陥が出ます。
デザインも、本当の意味での性能も、バランスよく両方大切なんです。
こんな想いで家づくりに取り組んでいる、会社が日本に何社あるでしょうか?
それは全体から見たらまだまだ少ないんじゃ無いかなと感じています。
弊社も完璧にできているのかと言われると、まだまだ十分では無いと考えております。
ただ、常に考え向上する。
人も会社もみんなそうだと思います。
第3回の講演の様子をご紹介します。
信州大学のラボで構造模型による、グラスウール(繊維系断熱)の実習。
天井へグラスウールを施工する問題点を、みんなで共有します。
天井下地へのグラスウールは、施工性が非常に悪いです。
よほど丁寧に施工しなければ、本来の力を発揮されません。
残念ながら多くのハウスメーカーの施工者や設計者はこの事を理解できておりません。
ただ入っていれば良い?それは違います。
小林社長による、ボード系断熱材の問題点や注意点の解説です。
完璧な断熱材なんてないんですよ。
使い方や施工の仕方を間違えれば、どんな断熱材だって×です。
ボード系断熱材の外張断熱工法についての解説です。
断熱材の止め方の注意点や問題点を共有します。
弊社も今後の展開として考えている、外張断熱工法。
熱橋対策や様々なメリットもある反面、施工への理解は必須になります。
グラスウールの吹込み工法の実演を行なっています。
吹込み工法であれば、勾配天井でも、フラット天井でも下地の形に関係なく、精度良く施工ができる事を共有しています。
外壁のコンセント廻りは気密工事に気を使う必要があります。
この場合の施工実演では、気密コンセントボックスを使っております。
コンセントからのヒューと吹く風を感じたことはありませんか?
新築でそんなことないでしょ?と思われるかもしれませんが、そんな事が起こっている事実があるのです。
小林社長のセミナーも残すところあと2回となりました。
毎回濃い時間を共有させて頂き、感謝しております。
参加しているからには、弊社にとってもオーナー様にとってもプラスとなるように知識を向上し、より良い住まいづくりに活かしていきたいなと思います。
本日はご覧いただきありがとうございました。