
こんにちは。建築屋kateiの朝倉です。
現在工事中の「風和の住まい」。
現場では、弊社の大工による焼杉外壁の施工が進んでいます。

今回使用しているのは、天龍杉を三角焼きで仕上げた焼杉材です。
一般的なバーナー焼きの商品とは異なり、炭化層が厚く、重厚感のある表情が特徴となります。
板一枚をつくるのに手間はかかりますが、その分、存在感のある外壁に仕上がっていきます。
施工の際には、板割りと呼ばれる工程を行い、あらかじめ貼る位置を決めてから、順番に焼杉を貼り進めていきます。
板と板の間には隙間が生じるため、後から押縁を入れることで、立体感のある納まりとしています。

屋内では、電気配線工事の準備が整ったタイミングで気密測定を実施しました。

今回は、玄関に木製引戸、さらに大開口のノルド製木製引戸を採用しているため、引戸部分が気密上の弱点になることは事前に想定していました。

風速計で確認すると、ノルドの片引戸は引戸でありながら漏気はごくわずか。


一方で玄関引戸には、手で感じ取れる程度の漏気が確認できました。
引戸で完全な隙間ゼロを求めることは現実的ではありません。

重要なのは、その特性を理解したうえで空調設計に反映し、オーナー様へきちんと説明することだと考えています。
気密性能だけが住まいの価値ではなく、引戸には使い勝手や意匠性といった別の魅力も多くあります。

なお、今回は養生が施された状態での測定のため、実際の仕上がり時には、もう少し漏気は抑えられると見込んでいます。

家全体の測定結果は C値 0.2、隙間面積は14㎠。
局所チェックの結果からも、主な要因は玄関引戸であることが明確になりました。

気密測定を行うことで、住まいの特性や弱点が数値と体感の両面から見えてきます。
だからこそ、私たちは現場ごとに毎回測定を行うことを大切にしています。
