弊社で最近ご提案する機会が増えてきた、外壁の木板貼り。
仲間の工務店の多くも採用しており、その注目度は高まっているように感じます。
しっかりと特性を理解して、採用すれば、長い年月に渡る風合いの変化を楽しめ、木特有の落ち着いた雰囲気のある外壁にする事ができます。
自らが歳を重ねた時に、同じように家も重厚感と深みを増していき、暮らしを彩ってくれる事でしょう。
では採用する際のポイントを少し紹介したいと思います。
・木材は何を使うのか?
外壁に使う木材はなんでも良いと言うわけではありません。屋外で使うので、雨風に強い材料がいいですね。そもそもどんな種類の木材を屋外に使うかは、大昔から施工されているので、すでに我々には知恵があります。
・ヒノキ、杉(赤身)、カラマツ
このあたりがお勧めです。どれも昔から使われており、高い耐久力が実証されております。
・表面の塗装や加工
木板を保護塗装をする事で、保護皮膜を施して撥水効果などを付与することもできます。
また木自体に色味をつける事もできるので、デザインなどに合わせて、好みの色付けも可能です。
保護塗装をする場合は、塗った当初は綺麗ですが、徐々に皮膜自体に劣化が起こるので、再度定期的に塗り直しが必要になっていきます。
塗装した色味の変化は、経年美化というよりは、色褪せたな〜みたいな印象を受けがちですね。
塗装をした木板も綺麗ですが、弊社のお勧めは、ウッドロングエコ仕上げ。
ウッドロングエコについてはこちら
ウッドロングエコは塗装することに変わりはありませんが、色味をつけるような塗料とは違いがあります。
あえて木板自体に自然な経年変化を促し、塗った当初は錆色をしておりますが、雨が当たる部分はシルバーグレー色へ、雨があまり当たらない部分はより深みが増した色へと変化していきます。
また、木板の表面はざらざらとした仕上げのままにする事が多いです。
こちらの写真は杉赤材の縦貼り+押さえ縁(ウッドロングエコ仕上げ)です。
木板を縦に貼ることで、水切れをよくし、押さえ縁を釘で押さえているだけですので将来的にも一枚一枚貼り替えを行なったり、修繕を加えたりと融通が効きやすい仕上げ方になります。
こちらの写真は竣工後、約半年が経過した写真です。
杉板の下の方は、雨に当たるのですでに色が少しずつですがシルバーグレーに変化しつつあります。
この木板独特の風合いがいい感じです。
昔からある施工の仕方ですが、近代の高性能住宅と組み合わせることで、耐久力、性能、風情も加わった魅力のある建物になっていると思います。
お庭の緑や、アプローチのちょっとした緑とも相性が抜群です。
他にも、昔からある焼杉板仕上げや、無塗装の木板仕上げなどもお勧めです。
貼り方も縦だけでなく、横貼りにするとまた違った印象になります。
様々なアレンジが可能な木板仕上げ。
皆さんもご興味を持って頂けましたでしょうか?
大工工事が得意な弊社ですので、木板仕上げが気になる方はぜひお問い合わせ頂ければと思います。
ご覧頂きありがとうございました。