現場レポート【木合板を天井に貼る】

こんにちは。建築屋kateiの朝倉です。
今回は意匠のお話を。

様々な天井の仕上げ方がある中で、弊社でも良く使わせて頂く合板の目透かし貼り仕上げ。
こちらの写真は現在施行中のリノベーション物件の例。

目透かし貼りというのは、わざと材料同士の間に隙間をつくって貼る手法の事。
一見簡単そうに見えますが、このわざと透かすというのが、なかなかに大変な作業なのです。

目透かし貼り

この手法のメリットは、化粧の板材と比べると安価な合板を、技術を駆使してカッコよくすることでコスパ良く表情をつける事ができる点。

こちら(上)の写真はラワン材です。
塗装をかけるともう少し色が深まりますが、ほかって置いても年月と共にしっかりと深みが増していき味のある仕上げへと変化していきます。

年末の設計塾の卒業イベントの際に訪れた東京の『カニング・ハム邸』
あのアントニン・レーモンド氏設計の有名な建物です。

カニング・ハム邸

築70年のこの建物の勾配天井は合板貼りの化粧使い。
人の価値観はそれぞれですが、長年の焼け、汚れ、傷、変色さえも、
私はこの建築の味を出している要素の一つと感じました。

シート貼りの新建材ではここまでの耐久力と味は生まれなかったでしょうね。
※当時新建材は生まれていなかったでしょうが。。笑

家づくりの際は色などだけで無く、ぜひ素材を選ぶ楽しさも感じて頂ければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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