【新年挨拶】耐震性能の必要性

こんにちは。建築屋katei代表の朝倉です。
本年もよろしくお願いいたします。

新年早々、日本では色々なことが起こりました。
まずは地震で被害に遭われている被災地の皆様、その関係者の方々へ心よりお見舞い申し上げます。

元旦は妻の実家がある、岐阜県で過ごしておりました。
妻の実家は築80年程の昔ながらの日本家屋で、岐阜県でさえ震度4クラスでグラグラと家の中が揺れ、普段感じたことのない恐怖を体感しました。
改めて地震というものが身近にある事を実感しました。

連日ニュース等で被災地の状況を目にし、今回の地震では家屋の倒壊被害が多く見える印象です。
倒壊している家屋を目の当たりにして、建築屋として何ができるのか?
こういう時だからこそ、プロである私たち、家づくりを考えられている方、現在住まわれている住居においても『耐震性能の必要性』について見つめ直す必要があるのかなと思います。

新築で耐震性能は今の時代当たり前だよね。って考えている方は多いと思います。
では下のグラフは見たことがありますでしょうか?

どこかで見たことがある、聞いたことがあるという方はご存知かと思いますが、ピンときていない場合はもう少しだけでも知識を身につけて、家づくりに取り組まれた方がいいかもしれません。

まだ日本の木造住宅の多くは、このピラミッド(下段)耐震等級1の法律最低基準で建てられている住宅が多くあります。本来法律というくらいですので、耐震等級1で、十分安心でなければならないはずなのですが、昨今の地震被害からすると、法律基準では十分とは言えません。

例えば、住宅営業者や設計士から「弊社は耐震等級3が標準なので安心です」の言葉を聞いて安心感を覚えるかもしれません。もちろん悪いわけでは無いのですが、この言葉だけでは説明不足ということをお施主様が理解できるのか?というのが非常に重要であると感じます。

建築素人の方でもわかるような目安として表示されているのが「耐震等級」という基準です。
この等級は数字の3が最高で、数字が大きい程、耐震性能が高いという意味になります。
しかし、同じ耐震等級3でもその耐震等級を定める確認方法について、実は優劣があるのです。

さらには、より安全な図−1の許容応力度計算で耐震等級3を設計していたとしても、その計算通りの効果を発揮できるかは、『現場の施工能力』が大切になっていきます。

「耐震等級3」という言葉だけでむやみに信用せず、どういう計算方法で、どんな確認を行い、どんな施工を行なっているかを、建築会社に聞いてみてオーナー様ご自身でご納得頂く事が大切だと思います。

ここから先はさらに細かい話になってきますので、気になる方は是非こちらに参加して頂きたいです。
弊社の考え方、取り組みについて詳しくご説明させて頂きます。

相談会について詳しくはこちら

今回の地震被害のニュースを見ていて、個人的に気になる報道の点がありました。
それは、記者の方が、「倒壊しているのは木造の瓦の家です」と報道していた点です。

確かに間違っては無いのですが、一般の方がそれを聞いた時に、「木造は耐震に弱い、瓦は地震に弱いからやめた方がいい」という解釈をされてしまうと、少し誤解を招いてしまうかもしれません。
現代の住宅が木造住宅でも、瓦屋根の住宅でもしっかりとした耐震設計と施工を行えば、安全に暮らす事ができます。

この辺りのことについて、耐震設計で有名な構造塾の佐藤実さんがわかりやすくまとめられている投稿がありますので、引用させて頂きます。リンクはこちら

この東三河エリアは今後間違いなく起こると言われている『南海トラフ巨大地震』の被害対象エリアになります。
地震発生時はおそらく間違いなく震度7クラスの地震に見舞われ、大きな被害が予想されております。

自然災害に100%安全と言い切ることは不可能と思いますが、今現在木造住宅に住まわれている方は耐震改修を、これから住まいを検討されている方は、耐震等級3を優先順位を高く持って頂き、少しでも被害を抑えることができるよう、今から予防策を講じて頂きたいと思います。

旧耐震基準以前の建物にお住まいの方でも、市町村で耐震改修についての補助金(令和5年度は終了)等もありますので、有効活用しながらご検討頂ければと思います。

豊橋市の木造住宅無料耐震診断についてはこちら

弊社においても、長く安心して暮らすことができる家でなければ、当然『愛着の湧く家』にもならないでしょうし、私自身、当たり前に考えていた「耐震性能の必要性」ですが、改めてその必要性を認識し、適切なご提案ができるように努めていきたいと思います。

最後にお知らせになりますが年明け早々、1月20日・21日と無料相談会イベントを、また2月の中旬頃には現在建築中の現場にてお施主様のご好意で構造見学会も予定させて頂いております。

また詳細が決まりましたら、追ってご連絡させて頂きます。
そちらも是非チェックを頂けますと嬉しいです。

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

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後悔させない家づくりを

建築屋kateiは、豊橋市を拠点に高気密高断熱で設計力と素材感、現場力にこだわり、『愛着の湧く家』を提案している設計事務所+工務店です。
デザイン、性能、コストのバランスを意識した家づくりでご家族のライフスタイルに合わせた豊かな暮らしをご提案いたします。
私たちは、お客様との対話や家づくりの過程を大切にし、一つひとつ丁寧につくり上げています。そのため、資料請求やパンフレットはご用意していませんが、実際の家の見学会や相談会、イベントなどを定期的に開催しており、お客様に特色をお伝えすることができます。
ぜひ、常時開催している暮らしの見学会や相談会にお越しください。