2023年6月23日

住宅のベタ基礎ができるまで②墨出し・配筋

こんにちは。建築屋kateiの朝倉です。
現在建築中、新築工事の基礎工事の様子の一部をご紹介します。

前回の続きになります。
最初からご覧になりたい方はこちら

捨てコンクリートの施工が完了し、次は基礎配筋、型枠の正確な位置を出す墨出しという作業を行います。

基礎の芯、外型枠の位置だしを行います。

しっかりと寸法を確認します。今回の基礎幅は150mmなので外型枠まで75mmです。

捨てコンクリートの上に何やら三角形の金具がいくつも見えます。

これは何か。

今回の建物はベタ基礎を一体打ち(ベースコンクリートと立ち上がりを同時に打設すること)しますので、それの型枠を施工するための専用の金具です。

一般的に多くの住宅基礎はベースコンクリートと立ち上がりコンクリートを分けて打設する方法をとっています。

これは、基礎一体打ちが施工が大変で高い技術力が無いと基礎の精度を保てないからです。

弊社でも設計内容によって使い分けて施工をしています。

今回の物件は、基礎断熱の仕様と基礎巾木を打ちっぱなしにて仕上げますので、防蟻と美観の観点から基礎外周部のみ、基礎一体打ちにて施工をします。

いよいよ基礎配筋の作業です。

順番にあらかじめ準備した寸法の鉄筋を組み立てていきます。

弊社では許容応力度計算にて耐震等級3になるように計算をして設計し、施工しております。

作業途中を覗かしてもらうと、鉄筋?で防湿フィルムが一部破けているところが。

監督心で防湿テープをペタリとしておきました。

やってないとまずいとかはおそらく無いですよ。

職人さんも悪気があってやっているわけでは無いですし、少し破けたくらいでどおって事ないので。

でも貼ります。

鉄筋のかぶり厚が取れているかチェック!

計算書通り70mm。オッケーです。

地中梁ができています。

この写真の赤い印の部分が地中梁です。

こうする事で、基礎の立ち上がりを減らしても強度を保てるようになります。

今回の物件は床下エアコンを採用しますので、基礎空間はなるべく立ち上がりを無くすようにしています。

こちらは基礎人通口の補強箇所です。

こちらも計算書通りにしっかりと補強します。

ベース配筋のピッチも確認。

底盤部分のかぶり厚もしっかりとチェックです。

鉄筋作業が一頻り完了した様子です。

こう見ると結構な数の鉄筋ですよね。
近隣の方にも話しかけられ、こんなにいるのかね?って言われました。笑

決して過剰ではありません。
計算根拠に基づいて施工をしておりますのでね。

今回はこの辺で。ありがとうございました。

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