現場の進みとブログの進みがだいぶズレてきてしまっていますが、それを取り返すかのように今回もまとめてご紹介を致します。
構造金物が取り付けられ、外部の耐力面材を貼っていきます。
こちらは東面の様子です。
中から見ると柱の間にモイスの裏地が見えますね。
こちらは西側の風景。
外周部の耐力面材が下半分貼れましたね。
弊社では耐力面材には透湿抵抗の低い、ダイライトやモイスを使う事が多いです。
こちらの現場ではモイスを使用します。
モイスのジョイント部分はウルト社のユラソールテープで気密補助をします。
完成したら全く見えませんが、見えない努力です。汗
釘打ちの間隔によってモイスの壁倍率が変わります。
耐力面材が綺麗に貼れているか。
釘の間隔が合っているか、釘の打ち忘れが無いか等をチェックをします。
窓の周りは特に防水・気密工事に気を使います。
室内側から調湿気密シートを先張りして、耐力面材の気密部分と連結させます。
窓の下端部は特に弱点になりやすいですので、先行で捨て水切りシート(ウルト社製)を施し、ピンホールができない特殊な防水テープで角を完璧にガードします。
外と中の準備が整いましたらいよいよ窓を取り付けていきます。
今回の窓はYKK APさんのAPW430になります。
弊社ではYKKさんの樹脂窓を何度も取付けを行なっていますが、その度に毎回現地で最新のYKKさんの窓取付説明を受けた後に施工を行うようにしています。
樹脂窓は以前からあるアルミサッシよりも重量がある為、間違った取付け方をしてしまうと立付けに不具合が出たり、開閉に支障が出てしまったりすることがあります。
結構自分の経験と勘でつけてしまっている大工さん多いと思いますよー。
そういった事を防ぐ意味でもきちんと正確に取り付けが必要と考え常に知識を更新しております。
YKKの担当営業さんと、施工専門のスタッフの方が来て丁寧に説明してくれます。
大工のよしくんが真剣に聞いています。
窓の内側のツバ部分にPEパッキンを貼っていきます。
モイスと窓の取り付け部分の気密を補助してくれます。
次に窓の内側と開口部取付下地の間のわずかな隙間を埋める為に、VKPトリオテープ(ウルト社製)を施工します。
このテープは特殊なテープで、施工前は冷蔵保管されており常温になると今の厚みの4倍以上程に膨れ上がるテープです。
わずかな隙間に追従をしてくれ、窓周りの気密・防水性能を高めてくれます。
無事に樹脂窓の取り付けが完了です。
こちらの現場のメイン開口部です。
高台の景観立地を利用した2階リビングですのでコーナー窓が特徴的になるように設計しております。
玄関ドアも取り付けを行います。
玄関ドアは新住協の鎌田先生のガデリウススウェーデンドアです。
高い断熱性能、気密性能を有し、本物の木ドアなので質感もバッチリです。
今回はチーク材採用です。
ガデリウスもしっかりと設置して気密防水処理を施します。
ユラソールテープが大活躍です。
窓の取り付けが全て完了しましたら、外壁の透湿防水シートを施工していきます。
今度は本番の透湿防水シートです。
これまではあくまで養生用に別の透湿防水シートを使っておりました。
弊社では現在標準でウルト社製のハイムシールドを採用しております。
少し一般的なシートと比べると高価ですが、非常に高耐久で定評があります。
下から順に丁寧に貼っていきます。
すっぽりと透湿防水シートで包まれました。
シートが黒いせいか、真っ黒な家に見えますね。汗
細かい部分ですが、配線などの貫通部も特に気を使います。
PF管の周りをゴームパッキンという円形に加工がしてあるシートで覆います。
こうすることで難しい円形の隙間も綺麗に気密防水することができます。
こういう細かいあたりが雑な職人さんにお願いしてしまうと、数字ばかりで高性能をうたっていても実際の性能は悪くなってしますので注意して下さいね。
キッチンダクトなどの配管経の大きな貫通部分はウルト社製の円形に初めから加工してある防水気密テープを利用します。
こちらをそのまま上から貼ればシート全体が接着テープになっているので一切隙間が生まれない優れものです。
こういうテープがもっと早く生まれて、みんな使っていたら救われた雨漏れもあったろうになぁ〜。
さてこの写真はどこでしょう。
はい、下屋根の棟換気の様子になります。壁と屋根の間に隙間がありており、この部分から下屋根の通気が行われます。
のし板金を設置するとこんな感じです。
棟換気の工事が終わったら即効で屋根養生をします。
この上に足場材を設置していきます。
今回は外回りの工事と窓工事をご紹介しました。
最後までご覧頂きありがとうございました。