設計力と素材感

居場所をプランニング

単に部屋の大きさや動線計画だけで間取りを書いてもそれは必要な用途をみたすだけで、居心地の良い空間をつくることはできません。
大切にしているのは、「視線の抜け」と「居場所」をつくること。

コンパクトな大きさで最大限空間を広々と設計し、視線が抜けるところをつくる。
視線の抜けは気持ちよさと解放感を生みます。 

開放的な空間の中にも、落ち着ける居場所が大切です。
「畳でゴロゴロしたい〜」
「ちょっとした読み書きするスペースが欲しい」
「好き放題くつろげる場所が欲しい」など

ご家族のお話を聞く中で、そういった「居場所」をちりばめていきます。

パッシブデザインへの取り組み

夏は涼しく、冬は暖かくする

機械に頼らずに太陽の熱や光、風といった自然のチカラを最大限利用できるように設計します。

 夏は庇や植栽で直射日光をさえぎり、木陰で昼寝するように涼しい状態をキープします。
冬は太陽光のエネルギーをしっかりと取り込み、暖房だけに頼らない、ポカポカリビングです。

敷地を読む

設計のスタートは、敷地を読むことから始めます。
方位や周辺状況、樹木の有無、視線が抜ける方向、どんな敷地でもうまく光や風を取り入れられるように工夫します。

シミュレーションを欠かさない

太陽の熱や光、周辺環境などをプログラムソフトなどでシミュレーションします。
勘に頼るのではなく、シミュレーションをお施主様と共有することで、より具体的にご提案できます。

下の写真は、太陽熱の強さを夏と冬で比較検討しているところ。
左側の冬はしっかりと南の窓面に熱が入っていることが分かります。
反対に右側の夏は、屋根はものすごい暑さですが、しっかりと軒庇が効いているため、南の窓面は暑くなっていないのがよく分かります。

周辺に建築物や樹木があるケースでも、日影シミュレーションによって、光の入り方を確認できます。
下の写真は、1年で最も太陽高度の低いクリスマス付近の様子。
隣接する建物で影ができていますが、しっかりと南面の窓に光が入っているのが分かります。

室温もシミュレーションで確認します。
写真は愛知県豊橋市で2022年で最も寒かった日、1月27日のシミュレーション。
各部屋の時間毎のグラフを見ても、17度以下になっていないことが分かります。

この他にも、日影断面による検討や熱容量負荷の計算などを行い、住んでいる人に負担が少なく、心地のいい設計になるように確認を行っております。

耐震性を設計する

全棟、耐震等級3の家をつくる

耐震等級とは、国が定めた耐震基準です。
建築基準法で定める震度7でも倒壊しないという耐震基準を満たせば「耐震等級1」
その1.25倍の強さがあれば「耐震等級2」
1.5倍の強さがあれば「耐震等級3」になります。

南海トラフ地震が予測される中で、この東三河地域でも耐震性能の対策は、もはや必須の要件になります。
弊社では、最高等級の「耐震等級3」を許容応力度計算によってご提案いたします。

素材は心地よさを生む

経年劣化ではなく風合いが増し、味がでる自然素材

自然素材の良さは、工業製品にはない経年変化を楽しめることです。

例えば、床材は綺麗でないとだめだと思いますか?
どんな床材でも時間が経てば汚れたり、傷がついたりしていきます。
工業製品の床材はシート貼りといって表面が劣化すると、めくれてしまいます。

一方、自然の素材の無垢床は、ついた傷さえも思い出となり、味となります。
お手入れをすると、愛着まで湧きます。
また、肌にふれる感触もあたたかく、触るだけで、心地よさを与えてくれます。

フルオーダーの大工造作家具

大工の手仕事で生み出すオーダー家具は、住まいの床材や壁材と素材感の統一感がとれ、住む人に合わせて、一番使い勝手が良いように設計します。そうした機能的なメリットと、視覚的な心地よさを与えてくれるというメリットの両方を兼ね備えています。

また、大工の手によって工夫して生み出しますので、価格についてもお手頃にご提供ができます。

おすすめの大工造作キッチン

既製品のキッチンでは実現できない、唯一無二のオーダーキッチンです。

自分好みの棚、引き出し、スペース、引き出し、飾り付けと柔軟に対応でき、日々の暮らしの中で使う毎に、愛着が湧くキッチンができあがります。

おすすめの大工造作ソファー

座面の大きさや生地の色、クッションの硬さなど、空間に合わせた造作ソファは住まいの心地よさを高めてくれます。

ソファの座面やサイドテーブルを大工で造作し、その上に特注のクッションをのせます。

外装の素材にこだわる

素材の風合いと絡めて外装の素材はとても大切です。長く愛されて、メンテナンスの楽な材料を選定することが、今後の暮らしの負担を減らしてくれます。
弊社では、メンテナンス費用が安く、月日を重ねるごとに風合いが深まるような外装材を初めから選んでおくことを推奨しています。

そとん壁

そとん壁

「そとん壁」とは、九州南部の平地(シラス台地)にある白洲(シラス)を原料とした珍しい外装材で、高千穂シラス株式会社から販売されている自然素材100%の外壁材です。

シラスは火山の噴出物で、マグマセラミックと呼ばれている高純度無機質セラミック物質になります。シラスの主成分の珪酸は、除湿剤の主原料にもなっていて、調湿効果に優れている性能を備えています。

杉板壁

『杉板壁』は古くから日本建築で親しまれている、歴とした高耐久外装材になります。

木は腐るイメージがあるかもしれませんが、確かに水切れが悪かったり、施工方法が良くないと痛みが早いです。
その反面、しっかりと施工ができていれば、20年、30年と濡れ・乾きを繰り返し、色味などの風合い変化が楽しめ、経年美化されていきます。

さらに板貼り外壁の良い点は、容易に一枚から貼り替えができる点です。例えば、社寺建築などではそうやって長い年月建物を守ってきています。

八十八ケ所一番札所

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、金属鋼板をアルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキしたものです。耐用年数(耐久年数)が長い金属素材なのですが、サビにくいという特徴もあり非常に魅力のある外壁材です。
自然素材と合わせたい、スッキリとした印象の住まいにしたい方におすすめの素材になります。

3つの大切にしていること