新年明けましておめでとうございます。
2025年が始まりましたね。
昨年は能登の大震災から始まり、新年一発目のブログでも耐震性能の必要性について触れさせて頂いた事を覚えております。
今年は、業界的には色々と変革がある一年になりそうな予感です。
業界の方でなくても、もしかしたらご存知の方もお見えになるかもしれませんが、4月(予定)から木造建築物を建築する場合の建築確認手続きが見直されます。
業界ではこれを「4号特例の見直し」と呼んでいます。
そもそも4号特例というものがどんなものか?
皆さんに馴染みのある、戸建ての木造住宅の2階建や平屋建の建物は、建築基準法上は4号建築物という大きな括りに該当します。
これまでは、この4号建築物は確認申請の際に①構造関係、②省エネ関係(※詳細は省略)の審査が対象外になっていました。
対象外と言っても、何もやらなくて良いという意味では無くて、あくまで審査されないだけで、木造二階建てまで程度の建物であれば小規模な為、『構造や省エネについては、設計者に任せるよ』こんな判断になっていたんですね。
これが変わって、4号建築物から【新2号建築物】と【新3号建築物】に分けれます。
ほとんどの木造戸建てはこの【新2号建築物】に該当するでしょう。200㎡以下の平屋のみ【新3号建築物】(※これまで通り)となります。
この【新2号建築物】になると、これまで審査対象外であった①構造関係、②省エネ関係(※詳細は省略)の審査が必要(業務的には検討した図書の提出)になってきます。
会社さんによっては、業務内容が増えたり体制が必要になったりと慌てる会社さんも出てくるでしょう。
弊社の場合はどうか。
正直言うと、4号特例が見直しされたからと言って、弊社にはほとんど影響無しです。
例えば、構造を例にあげさせていただくと、以前に構造の検討を比較したこのようなグラフを紹介したことがあります。
4号特例の見直しで【新2号建築物】になることによって、構造の審査対象になるのが、グラフの下の方に書いた部分です。
一方で私達建築屋kateiの場合は、1番上の⭕️の部分の項目についてを許容応力度計算書で提出をする形をとっております。
つまり、より正確な検討と審査をすでに行なっていますので、基準法が変わろうが特に変わりはありません。
省エネについても似たような事が言えます。
今年も構造や省エネについて、ゆっくりですが、変革が行われておりますね。
業界や住まい手さんにとっては、何も変わらないよりかは良い傾向なのかなと思います。
ただ私としては、あくまで国の基準は最低基準。
そこを目指していては、住み心地の良い愛着の湧く家はうまれないと考えております。
今年も私自身積極的に、業界全体や外へも目を向け、勉強会やセミナー、実例見学するなど足を動かしたいと思います。
良いことはすぐに取り入れ、改善が必要な事は是正するなど、レスポンスの早さ、小さな会社の強みを活かして、オーナー様へ還元できればと考えております。
ありがたい事に、昨年も多くの方と出会いの場を頂きました。
今年一年も一期一会を大切にし、全力で取り組んでいきたいと思っております。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。